読書感想

【ゴールデンスランバー/著:伊坂幸太郎】を読んで学べたこと【読書感想文】

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おはようございます。どじょうです。

今回の記事は読書感想文です。本は読んでもOUTPUTしないと血肉にならないと色んな本に書いてありました。せっかくブログを書いているのです。本に書いてあることを自分の血肉にすることが、著者の方の望みでしょう。OUTPUTしてみたいと思います。

ある程度のネタバレが含まれること。あくまで個人の感想であること。このあたりはご容赦願います。

今回は伊坂幸太郎さんの書かれた「ゴールデンスランバー」を読んで学べたことを書いていきます。

目次
  • 選書の理由と簡単な要約
  • 習慣と信頼
  • 余白を作るということ
  • まとめ

選書の理由と簡単な要約

選書の理由は「久々に伊坂幸太郎さんの作品を読みたかったから」です。

井坂さんの作品は何冊か読ませていただいておりますが、もう随分前のことです。何を読んでどう感じたかはもう覚えていないレベルです。

そんな時にkindleで検索してみたらこちら「ゴールデンスランバー」が出てきたので読んでみようということになりました。

簡単な要約としては「首相殺人犯にされた男が逃げ回る話」です。

若い首相がラジコンヘリの爆弾で殺される事件が起きます。その犯人はかつて宅配ドライバーをしていた男。人気アイドルを助けたことがあり一時期マスコミに取り上げられたことのあるその男が犯人、とされれてしまう。この犯人とされた男視点をメインとしたお話です。

実際にはその男は犯人でもなんでもないのだけど、警察も執拗に追い込んでくる。マスコミもその男が犯人だとして報道してくる。必死に逃げていく。そんなお話です。

習慣と信頼

本書の中で「人間の最大の武器は、習慣と信頼だ」という言葉が出てきます。

最初自分に対してのことかと思って読み進めていると、他人に対しても使っていたんです。そこになんというか「凄いな」と思ってしまいました。

まぁ小説ですし、周りは全部敵という状況なら他に縋るものがなかっただけかもしれませんが。

自分に対しての習慣を信じる気になるのは解ります。だけど他人の習慣を当てにすることなんてできますか?私できないと思っちゃったんですよね。

「あの人は時間に正確で、毎日この時間にここにやってくる」というようなシーンがあるのですが、そんなことを信じられる主人公になんというか嫉妬です。羨ましい。

そして自分を振り返ってみると「他人を信じるのがとことん苦手」なんだなと思いました。あ、信頼することができないんでしょう。

「人間の最大の武器」とまで書かれているのに私全然できない。できるようになりたい。習慣、信頼したい。考えさせられます。

余白を作るということ

本作品は具体的に書かれない場面が数多くあります。

例えば、この作品は第一部から第五部までありますが、第三部は誰視点で書かれたものかは明確でありません。

個人的には作中で亡くなった森田視点であってほしいと思っています。「死んだのに?」とも思いますが、亡くなるシーンも「車が爆発し、その中に男性の遺体があり、免許証は森田のものだった。」とテレビで報道されているという描写で、亡くなった人間が森田であるという確証はありません。

それに最後のシーン。なんで七美ちゃんはハンコを押しに来たのか。

「お母さんが押してあげなさいって」と言っているが母親が気付いたのであればエレベーターをのボタンを親指で押してたからか?

七美ちゃんはそれまで空気を読んだり演技をするシーンが多かったから「お母さんに言われた」というのは嘘で七美ちゃんの本心からのハンコだったのか?

などなどもうたくさんあるのですが。明確にしていないことが多いのです。

最後の解説を読むと、作者の意図的に物語を綺麗に畳もうとはしなかったようなので、その表れなのかもしれません。

もしかしたら検索したりすれば考察している人がいて記事があるのかもしれませんが、調べるのは辞めておきます。また次にもう一度読んだときに「あ、もしかしたらこういう考えもできるかも」と気付けるのを楽しみにしたいと思います。

何かを話すときや記すとき。全てを伝えきるのではなく、少し曖昧にすると色々な考えが生まれて楽しいですね。

まとめ

全体的に見てもかなり楽しめる作品でした。ストーリーそのものも、登場人物たちも、次の展開の読めなさも。「どうなっちゃうんだろうワクワク」がすごく湧き出てきます。

ちょっと長いですけどね。

あと警察が本気で捕らえに来たら本当に怖いんだろうなと思いました。しかも特に今回はなにもしてないのに犯人にでっちあげられたますから。それに犯人にでっちあげているのも警察側っぽいし。

「お前が犯人ってことで各方面まるく収まるからそういうことにして捕まってくれ。異論は認めない。」みたいな感じ。怖い。

その一方で助けてくれる人もたくさんいて心温まる描写もたくさんあります。考えたりほっこりしたり恐怖したり。色んな感情が味わえました。

cた。ご興味持たれた方は是非一度手に取ってお読みいただければと思います。下にリンクを貼っておきます。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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