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おはようございます。どじょうです。
今回の記事は読書感想文です。本は読んでもOUTPUTしないと血肉にならないと色んな本に書いてありました。せっかくブログを書いているのです。本に書いてあることを自分の血肉にすることが、著者の方の望みでしょう。OUTPUTしてみたいと思います。
ある程度のネタバレが含まれること。あくまで個人の感想であること。このあたりはご容赦願います。
今回は津谷一さんの書かれた「結界(上)・結界(下)」の読書感想文です。
- 選書の理由と簡単な要約
- 裏の裏の裏
- 人の命が軽い
- まとめ
選書の理由と簡単な要約
kindle unlimitedでお勧めに出できました。上巻、下巻とありますし、表紙も重厚な感じがして「これは読み応えありそうだな」と思ってダウンロードしてみました。
なんだかがっつりとした小説を読みたかったんですよね。
ただ、内容に関しては全然知らない状態でした。どんなジャンルの小説家も分からずに読み始めた感じです。
内容を簡単に要約すると「ある大物政治家が殺されたことをきっかけに、国家機密の裏の裏の裏まで掘り下げて大きな組織が奪い合いが始まる。それをとある新聞記者目線で追っていく。」そんな物語かと思います。
政治、権力、宗教、恋愛、親子愛、スパイ、銃撃戦、人との絆・・・まぁとにかく色んな要素を含んだ作品です。
裏の裏の裏
とにかく「実は・・・」的な展開が多い印象です。
「この登場人物は実はこうで、更にこんな過去があって、本当はこの人とつながりがあって」みたいな感じで登場人物一つとっても裏の裏の裏があるような感じがします。あ、「裏の裏の裏」という表現は私が勝手に言っているだけです。作中で使われているというわけではありません。
人だけでなく、宗教や国家、警察なども表の顔や裏の顔があるよなぁと再認識しましたね。小説なので全て事実ではないんでしょうけど「裏の顔」の存在とかしばらく忘れてました。
普段小説を読むときはそれぞれの登場人物に感情移入しながら読んでいますが、今回は少し難しかったです。人物が多いですし、最初思った印象と違ったり、思わしくない展開に進んだり・・・。もうちょっと裏側を楽しむような読み方ができればもっと楽しめたと思います。もったいなかったな・・・。
人の命が軽い
国単位や世界規模の宗教や警察やらが出てきて、国家機密を盗んだり奪還したりする展開があるので、銃撃戦やミサイルなんかも出てきます。普通に戦闘です。
だからなのか人の命が軽く描かれている印象を受けました。
登場人物も多いですし、話の規模も大きいですので、そんなものなのでしょうか。実際国単位で人を見たらこんなに軽く扱われてしまうものなのでしょうか。
なんだか悲しくなってしまいました。
災害や戦争で人がなくなるとは違う、なんというか普通に生きている人なのに・・・。作中で登場人物が窓の外の人を見ながら「大変なことが起きてるのに普通に生活している」みたいに思うシーンがいくつかでてきましたが、そんなものなのでしょうか。国を背負ってる人達はそんな感覚なのでしょうか。
私がブログを書いている今もどこかで命がけで戦って亡くなっている人がいるのでしょうか。それを国が事故死として発表したりしているのでしょうか。そんなに命って軽いのでしょうか。
まぁ小説なんですけども。考えてしまいました。
まとめ
普段子育てと仕事に追われて目の前のことしかできていない私にとってはスケールの大きすぎる題材、お話でした。それに元々国家とか宗教とか規模の大きいことに関してあまり興味がなかったので知ろうとするひとつのきっかけにはなりました。
人の命の軽さ、重みについても考えさせられましたね。
「裏の世界」とか「国家機密」とか秘密的な事が好きな方や、がっつりとボリュームのある小説を読みたい方なんかにはお勧めの一冊です。
今回は津谷一さんの書かれた「結界(上)・結界(下)」の読書感想文でした。ご興味持たれた方は是非一度手に取ってお読みいただければと思います。下にリンクを貼っておきます。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。