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おはようございます。どじょうです。今日も朝4時頃に起きてブログを書いています。
今回の記事は読書感想文です。本は読んでもOUTPUTしないと血肉にならないと色んな本に書いてありました。せっかくブログを書いているのです。本に書いてあることを自分の血肉にすることが、著者の方の望みでしょう。OUTPUTしてみたいと思います。
ある程度のネタバレが含まれること。あくまで個人の感想であること。このあたりはご容赦願います。
今回は小路 幸也さんの書かれた「すべての神様の十月」の読書感想文です。
- 選書の理由と簡単な要約
- ネガティブなイメージの神様への考え方
- 疫病神
- まとめ
選書の理由と簡単な要約
理由
最近「小説読みたい欲」が強くてですね。「小説」で検索してkindle unlimitedで読めるものを上から適当に入れていった中の一冊でした。タイトル的にも「神様の10月」ってどういうこと?とも思いましたね。
そういえば結局10月の意味はよくわからなかったな・・・。
要は「なんとなく手に取ってみた」くらいの感じでしょうか。そうやって読み漁れるのもkindle unlimitedの魅力の一つですね。
そうしてなんとなく手に取った本でしたが、とても面白かったですし、考えられる部分もたくさんありました。
要約
様々な神様が現世で仕事をしている様子を物語として描かれています。
死神だったら人が無くなるところに現れます。貧乏神だったら人に化けて(?)現代で生活をし、ターゲットを貧乏にします。福の神も人に化けて生活してましたね。
神によって「その時現れる」「人と一緒に生活する」など仕事のスタイルはそれぞれ違います。それぞれの仕事を全うしています。
神様が仕事している意味や人間の感情が伝わってくる、とても感動する本です。
ネガティブなイメージの神様への考え方
日本には色々な神様がいます。私自身何か信仰がある訳では無いですが、神様はいたらいいなと思っています。この本を読んで思ったのかもしれません。
その中でも死神、貧乏神などネガティブなイメージの神様がいます。正直あまり関わりたくない部類です。いや、関わりたくない部類でした。この本を読んで考え方が変わりました。
この本の考え方では、死神は人の命を奪いません。確かに亡くなられる人のところにやってきます。ただやってきて確認するだけです。異常がないか確認する点検員のような感じでしょうか。
貧乏神は貧乏にさせてきます。自然と富が寄り付かないようにする、という感じでしょうか。ただ、何もしないと富が溢れすぎて生活が破綻して、不幸になってしまう人のところに寄り添ってきます。
ネガティブなイメージのある神様たちでした。何で神様を嫌わなければいけなのかと思ってました。しかし、こう考えるとなんだかスッキリします。
疫病神
そんなネガティブな神様たちの中でも疫病神が私は好きです。病をもたらす神ですね。
作中では小児科で働くとある医師と看護師のみが見える神様です。とある患者さん親子の後をつけている和服美人。なぜかこの医師と看護師にしか見えないので本人に聞いてみたところ「私は、疫病神です。」とのこと。
疫病神が付いている患者の子どもがいる、ということはその子どもは疫病神の力によって病気になっているという事です。何故そんなことをするのか。病気になっていいことなんて一つもない。と思っていました。
しかし疫病神がこどもを病気にするのはしっかりポジティブな理由があったのです。それはお母さんにこどもに優しくさせるためだったのです。
普段忙しかったり、こどもの事を構ってあげられないお母さんでもこどもが病気になったら心配するし優しくなりますよね。そのために、これ以上こどもが淋しい思いをしないように、こどもを病気にさせてるのです。
と、作中で医師は推理してました。
これ読んでなんだかハッとさせられてしまいました。
最近長男が「お腹が痛い」という回数が増えた気がします。でも言った後すぐ走り回ったりして「嘘ついてんのかな」とか思っていました。でも、もし、本当に疫病神がいたとしたら、と考えたら「寂しいから、とうちゃんが優しくないから疫病神がお腹を痛くさせた」のかもしれない。
実際疫病神がいてもいなくてもいいんですけど、長男がそういう気持ちになっているんじゃないかと思うと考えと行動を改めないといけないと思いました。
まとめ
色んな神様がいて、色んな考え方がある。だけどみんな幸せになるために、幸せにするために考動している。そんな風に思える内容でした。
私は疫病神が好きだったので取り上げましたが、他にももの凄くイケメンな死神とか、周りを福にさせすぎて疲れちゃう福の神とか、心惹かれる神様が色々出てきます。死神のイケメンっぷりなんて本当にもの凄いですよ。こんなにイケメンを表現する言葉詰め込めることなんてあるんだ、と思いました。
それとそれぞれの神様は役目を終えると去っていくところがいいですね。貧乏神なんかもずーっといるわけではありません。貧乏にさせる必要が無くなったら去ります。詳しくは書かれませんがその後の対象者は幸せに向かうようなことが書かれています。
あと九十九神もいいですね。お米を炊くお釜に宿っている神様です。私も一つの物を長く使う傾向にあるので所有物には色々な九十九神がいるのかもしれないな、とか思うともっと大事に長く使おうという気になります。
読んだ後、周りに優しく自分に幸せを届けられる、そんな一冊かと思います。ご興味ございましたら是非なんとなく手に取ってもらえたらと思います。
今回は小路 幸也さんの書かれた「すべての神様の十月」の読書感想文でした。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。