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おはようございます。どじょうです。今日も4時に起きて色々やっています。
今回の記事は読書感想文です。本は読んでもOUTPUTしないと血肉にならないと色んな本に書いてありました。せっかくブログを書いているのです。本に書いてあることを自分の血肉にすることが、著者の方の望みでしょう。OUTPUTしてみたいと思います。
ある程度のネタバレが含まれること。あくまで個人の感想であること。このあたりはご了承願います。
今回は小坂流加さんの著書「余命10年」の読書感想文です。
- 選書の理由
- この本に書いてあること
- 個人的な感想
選書の理由
なんだか「普通の小説」を読みたかったんです。最近ビジネス書とか育児書関連のものばっかり読んでいたので、「小説!!」って感じのものを読みたかったのです。
仕事先が変わって自転車通勤から電車通勤になることにより、kindle unlimitedの契約をしたんですね。そこで「小説」で検索して上の方に出てきたやつをなんとなくタイトルとか作者で適当に何冊かダウンロードしたのです。
ダウンロード後、さぁ読もうと思って心が惹かれたのが「余命10年」でした。
余命1年とか半年とかでもなく「10年」。10年って?って思いながら読み始めたらどんどん引き込まれていきましたね。
この本に書いてあること
大まかに分けると3点書いてあるかと思います。
- 病気で余命10年の女性
- 10年の過ごし方
- 10年での考え方の変化
この3点ですね。
病気で余命10年の女性
主人公の女性は20歳の時に余命10年の病気であることを宣告されます。
治療法があるとかないとか、なんで私がとか、そういった葛藤は一旦クリアした状態で同じ病気の女性が亡くなってしまいます。その女性に将来の自分を重ねながらも10年間生きていく、そんなお話です。
10年の過ごし方
10年間ただただ死を待つだけではありません。病気なので発作がひどければ入院をしたり、薬を服用したりしてはいますが普通に生活ができる状態です。
それに死を待つだけにしては10年間はあまりにも長いです。主人公の女性も10年間しっかり生きた過ごし方をします。
友達と遊んだり、趣味に没頭したり、漫画を描いて持ち込みをしたり、同窓会に行ったり、恋をしたり。
しかし身体はだんだんと動かなくなっていきます。その中でなにかできるか、どう過ごしていくのか。そういったことが描かれています。
10年での考え方の変化
個人的に一番注目したいのはこの部分。主人公が死と向き合っていく、その変化です。
前半の死への考え方と後半の死への考え方。だんだんと移り変わっていきます。
10年過ごしていく中で「死を受け入れてる」という状態や「やっぱり死にたくない」という感情。様々移り変わりながらも死への準備をしていく様子。
とても考えさせられます。
個人的な感想
タイトルや作者名を間違えてはいけないからコピペするために調べた時に知りましたが、漫画化も映画化もされているようですね。それだけ人気なのでしょう。
ただ人気かどうかはどうでもいいです。全員読んだ方がいいと思った一冊でした。
理由は「死」です。誰にでも平等に訪れる「死」。それまでの時間はあまりにも不平等です。ただ、どう過ごすか、どう考えるかは人それぞれ自由に決めることができます。
このお話に出てくる女性はこんな風に考えてこんな風に生きたんだ。ということがよくわかります。
じゃあ自分はどうでしょう。どう生きることが出来ましょうか。「死」を考える事は「生きる」を考える事そのものかと思います。
文体もとても読みやすく書かれています。長さもそこまで長くありません。多分「余命10年」なので「今5年経ってるから中盤なのかな」みたいなイメージもしやすく、サクサク読めると思います。
ただ、サクサク読めるわりにはテーマというかどっしりとした考えさせられる中身になっています。その割にストーリーとしてはモヤモヤが残らないスッキリとしたストーリーとなっています。ご興味ございましたら是非お読みいただきたい一冊です。
以上です。お読みいただきありがとうございました。