読書感想

【正体/著:染井為人】を読んで学べたこと【読書感想文】

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おはようございます。どじょうです。

今回の記事は読書感想文です。本は読んでもOUTPUTしないと血肉にならないと色んな本に書いてありました。せっかくブログを書いているのです。本に書いてあることを自分の血肉にすることが、著者の方の望みでしょう。OUTPUTしてみたいと思います。

ある程度のネタバレが含まれること。あくまで個人の感想であること。このあたりはご容赦願います。

今回は染井為人さんの書かれた「正体」を読んで学べたことを書いていきます。

目次
  • 選書の理由と簡単な要約
  • 面白い、怖い、悲しい
  • もしも自分が同じ状況だったら
  • まとめ

選書の理由と簡単な要約

選書の理由はkindleの関連に出てきたからです。

最近kindleの勧めが全然望むものが出てこないのです。なので適当に選んでその関連、その関連・・・といった感じに辿っていったら現れました。

要約としては「未成年の死刑囚が脱獄、逃亡劇。そして死刑判決が下った事件の真相について」といった感じのお話です。

逃亡中に何名かと関わりを持つ死刑囚である主人公。その関りを持った側の視点で物語は進行します。なので主人公が周りからどう見えているのか、感じられているのか、という観点でのお話です。

面白い、怖い、悲しい

率直な感想として面白いです。目が離せないと言いますか、先がとても気になる展開です。それでいて場面展開が適度に行われるのでダレることなく読みやすいです。

基本的に通勤の電車内で読書をするのですが、片道10分くらいしかないのでガッツリ読めません。それでも読みやすいと感じました。仕事中も先が気になるな、という思いが残るぐらい先が気になる面白さです。仕事に集中しろって話ですが。

といった感じで面白いのですが、内容そのものを現実的にとらえるととても怖いものだと感じました。作者の方もあとがきで書いてましたが、実際に起こり得ていることなので余計に怖いです。

完全に振り切って現実的にあり得ないファンタジーであれば怖くはないですが、これは怖い。この作品自体はフィクションです。創作です。小説です。ということは解っていても怖いなと思いました。

だからこそこの小説の終わり方は悲しかったです。作者の方があとがきで最後に書かれていたことを読むと更に何とも言えない気持ちになってしまいました。面白いからこそ、怖いからこそ、悲しいですね。

もしも自分が同じ状況だったら

もしも自分が同じ状況だったらどう思うのだろうか。主人公の脱獄犯としての視点で考えても、逃亡中に出会った人たち視点で考えても凄く考えさせられる。

脱獄犯視点で再発防止策的な発想で考えると、なにもできなくなりますね。事件中も、裁判中も、逃亡中も、なにもおかしな点はないです。事件なのにおかしな点がないというのも変ですが。逆にここまでの行動はできないと思いますが、できたら凄いと思います。作中で「自分で褒めてやりたい」みたいなセリフがありますがその通りです。褒められるべき行動だと思います。でもきっと自分にはできない。

主人公が逃亡中に自分と出会ってたらどうだろうか。自分ではどういった行動に出るだろうか。

そもそも脱獄犯だと気付けるだろうか。気付いた後に警察に連絡するのか。自分で感じた通りに行動するのか。我関せずにしてしまうのか。

答えは出ない。永遠に考えることになるのではないかな、と思います。そして考えなければいけないのかなとも思います。

まとめ

面白い、怖い、悲しい、考えさせられる。そんな物語でした。

いや、本当に小説であることは理解しているのですが、現実に起こり得ると思うと怖いです。さっきも同じ事書きましたが、本当に怖いです。

この作品ではない何かで「人間なんて不完全な象徴である」って書いてあった気がしますがその通りだと思います。だからこそ本作のようなことが起こり得てしまう。どうにかならないものなのか。どうにもならないのでしょう。

なんか映画もやる?やってる?ようですね。少し観てみたい気もするし、この世界観が壊れてしまうのではないかなと思うと見たくない気もするし。まぁ元々映画館にはほとんど行かない人間なので機会があったら観ようかな、くらいです。そしてきっと機会は訪れないのでしょう。

今回の記事は染井為人さんの書かれた「小説」を読んで学べたことでした。ご興味持たれた方は是非一度手に取ってお読みいただければと思います。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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