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おはようございます。どじょうです。
今回の記事は読書感想文です。本は読んでもOUTPUTしないと血肉にならないと色んな本に書いてありました。せっかくブログを書いているのです。本に書いてあることを自分の血肉にすることが、著者の方の望みでしょう。OUTPUTしてみたいと思います。
ある程度のネタバレが含まれること。あくまで個人の感想であること。このあたりはご容赦願います。
今回は中山七里さんの書かれた「スタート!」を読んで学べたことを書いていきます。
- 選書の理由と簡単な要約
- 本気ということ
- 制限があるから発想が生まれる
- まとめ
選書の理由と簡単な要約
選書の理由は「中山七里さんの著書を読みたかった」からです。
以前にも中山七里さんの作品は読んでいます。「護られなかった者たちへ」ですね。
これが面白かったので他の作品も読んでみたいと思っていました。実は中山七里さんの著書は更新停止期間中に何冊か読んでいます。「護られなかった者たちへ」の続編にあたるものも読んでいます。ただ、感想をまとめるにはもう一度読み直したいなと思っていました。
なので今回は最近読んだ「スタート!」をまとめていきたいと思います。
簡単な要約としては「映画製作を舞台としたミステリーを通して『本気ということ』が描かれている」作品かと思います。
なんというかこの作品、切り口というか見方が色々あると思います。Wikipediaで見ると推理小説の分類です。確かに推理小説要素多分にあるんですが、どこをメインとして読むかによって読む人の感じ方も違うんじゃないかなと思いました。
本気ということ
「本気」というものを目の当たりにできます。
言われたものを作る。仕事だから。売れるから。そんなことではなく、本気で映画を作るということを教えてくれる本でした。いや、教えてくれるというか、思い出させてくれる、という方がいいかもしれませんね。
若い頃は本気で何かをやるということが当たり前だと思っていました。仕事も本気。遊びも本気。だけど大人になるにつれて、本気で何かをやると障害が発生するということを実感するようになりませんか?
仕事で言えば、そこまでやるとコストがかかるとか、上司の意向と違うとか。遊びであれば、一緒に遊ぶ人との温度差が生まれるとか。
なんというか「こなす」ようになりますよね。なりますよねというか、わたしはなってしまいました。その方が全体的に上手くいくと思っていました。
作中でも主人公の映一が似たような状況に陥っています。こなすことが正解の場合もあるのかもしれません。でも状況が変わったことにより、本気になるということを取り戻していきます。
自分に置き換えて読んでいくと熱くなっていきますね。やはり色々本気で取り組みたい。
でもそれには捨てなきゃいけないもの、障害が出ることなどがあるので簡単ではないです。でも忘れてもいけない。
「本気」という心のどこかには留めておきたい熱い何かを取り戻すことができる作品でした。
制限があるから発想が生まれる
映画作りって時間も人もお金ももの凄くかかります。億単位で作ってますよね。
でも出演者のスケジュールには限りがあるし、お金にも制限がある。そんななかで良い作品を作りたい。
制限がないほうが自由にできる感じがありますが、そんなことはなく、むしろ制限がある方が新しい発想が生まれたりするものだなと感じました。
実際自分でも経験があります。「限られた中で何かできるか」という発想はむしろ限られてない状況では考えられませんからね。
作中でも途中で予算が厳しくなったからシーンを削ったり。出演者が変更になったから演出が変わったり。出演者が事情により出られなくり、撮影済みのシーンをどうするか考えたり。様々な制限が出てきますが、そのたびに新しい発想で乗り越えます。
日常ではいつも「時間がない」と悩むことが多い私ですが、「時間がない中で何ができるのか」これは時間がある人からは生まれない発想です。それがもしかしたら独自の発想を生むことになるかもしれません。
今の環境の中で何ができるのか。これは常に心に留めておきたい事だと思いました。
そのことを作中の映画製作の流れで学ぶことができました。
まとめ
推理小説として読んだ場合にはまた違うまとめ方がるともいますが、学べたことに注力してまとめた記事にしてみました。
あ、推理小説としても面白いですよ。個人的には序盤から「コイツ怪しいな」と思って人物が全然怪しくなかったので少し悔しかったです。割とこういうのは外さないんですけどね。悔しい。
作品内で作られている映画も見てみたいなと思いました。どうやら考えさせられる内容になってるようなのです。基になった別の中山七里さんの作品があるようなので、いつかそちらも読んでみたいなと思います。
今回の記事は中山七里さんの書かれた「スタート!」を読んで学べたことでした。ご興味持たれた方は是非一度手に取ってお読みいただければと思います。下にリンクを貼っておきます。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。