読書感想

【読書感想文】フラワード/著:百舌涼一

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おはようございます。どじょうです。今日も朝4時頃に起きてブログを書いています。

今回の記事は読書感想文です。本は読んでもOUTPUTしないと血肉にならないと色んな本に書いてありました。せっかくブログを書いているのです。本に書いてあることを自分の血肉にすることが、著者の方の望みでしょう。OUTPUTしてみたいと思います。

ある程度のネタバレが含まれること。あくまで個人の感想であること。このあたりはご容赦願います。

今回は百舌涼一さんの書かれた「フラワード」の読書感想文です。

目次
  • 選書の理由と簡単な要約
  • 花言葉・花言霊
  • 想い・感情・気持ち
  • まとめ

選書の理由と簡単な要約

少し前に百舌涼一さんの「ウンメイト」を読みました。

【読書感想文】ウンメイト/著:百舌涼一百舌涼一さんの書かれた「ウンメイト」の読書感想文です。...

kindleで読んでいるので読み終わった時に「こちらもおススメ」みたいな感じでおススメが出てくるんです。その時に出てきたので読んでみました。百舌涼一さんが「ウンメイト」の次に書かれた作品だったのですね。

「フラワード」というタイトルからは「どういうこと?」という印象しかなかったのですが、よく考えてみれば前作と同じ流れですね。二つの言葉をくっつけた造語という感じでしょうか。

自然は好きですが、花に関しては何の知識もありません。どれだけ楽しめるかな・・・という不安の中で読み始めました。結果的には面白かったです。

文体も読みやすいです。花言葉がたくさん出てきますが知らなくても楽しめます。なんというのか・・・世界観が面白いのかな。いや、キャラクターかな。

本作は言葉を発せない、高校卒業したての主人公が、お葬式などで使う花を専門で扱っている花屋でアルバイトを始めます。その花屋での出来事を描いた物語です。

もっと簡単に要約すると「主人公がみんなに愛されていた。そして成長した。」そんな話かと思います。

花言葉・花言霊

先ほども書きましたが、花言葉がたくさん出てきます。何一つ覚えてはいませんが(申し訳ない)たくさん出てきます。

お葬式などで扱う花を扱っている花屋です。故人やご遺族の気持ちを花言葉=花言霊でお葬式を彩っていきます。お葬式を彩るってなんか変な表現ですが、本当にそう感じました。

作中では花屋側が花を選んでいましたが、現実では遺族がコレをやった方が良いと思いました。

私は喪主になって誰かを見送ったことはありませんが、もし喪主になるときがきたら使う花のことはしっかり考えたいなと思いました。

まぁこれは小説なので、普通の葬儀ではないものばっかりでした。ホストクラブでお葬式なんて現実ではあり得ないでしょう。花も、通常葬儀で使われない花も出てきたようです。

でも個人を見送る、葬儀を執り行うってこういう事だよな。最後のお別れって儀式に則って進行することも大事かもしれないけど、気持ちが大事だよな、って思いました。

作中で葬儀に対して「周りは笑ってやるくらいでちょうどいいんだよ」というセリフが出てきますが、その通りだなと思いました。なかなか現実的に大爆笑のお葬式は難しいとは思います。でも大爆笑とまではいかなくても悲しい気持ちもありつつ、笑顔で送ってあげる、そんな葬儀が良いなと思いました。

想い・感情・気持ち

他人の想いとか、感情とか、気持ちとか。全然わかりません。これっぽっちもわかりません。

言ってもらったとしても「その人の言葉の定義と自分の言葉の定義が違うかもしれない」と思うと正確に伝わってないように思ってしまいます。なので普段は「伝わらないし、伝わってこない」を前提として生きています。

でも本作を読んで花言葉がみんなに伝わっている。そう感じました。いやそりゃ小説だからそうなっているんですけれども。もし現実の世界で同じことをしてもそうはならないし、伝わってない人もいるんでしょうけども。

でもね。

人間同士が意思の交換をするときは通常「言語・言葉」を使いますよね。その方がわかりやすいと思っているからでしょうし、普段使っていて使いやすいからでしょう。でも「言語・言葉」以外で、わかりにくい方法で伝えた方が伝わることもあるかもしれませんね。

愛情とか、感謝とか、そういった感情の時にお花を贈るという行為はあるかと思います。それってなんで花なんだろうと思っていましたが、伝わるからなんですかね。

今まで自分の意志で「気持ちを込めて花を贈ろう」と思ったことはありません。ただ、これからは何かの気持ちを込めてお花を贈ることはあるかもしれません。

そんな風に思える本作でした。

まとめ

花や花言葉を中心の感想文を書きました。ただ本作はそれ以外にも主人公の家族関係の話しや、店主「たま子」のエピソード、主人公が話せなくなった事など人間関係にまつわるドラマもぎっしり詰まっています。

また、前作「ウンメイト」のナタリーとゲーリーもチラっと出てきます。「バーにこんな二人がいてね」くらいの会話の中だけですが。同じ世界線なのですね。

こういう同じ世界線で別の話が展開するパターンは結構好きです。ガンバルガーにライジンオーが出てくるパターンですね。

葬儀についての考え方、お花を贈るということ、これらを学べる一冊となりました。他にも小説として楽しめる部分が出てくる一冊です。ご興味ございましたら是非手に取っていただければと思います。

今回は百舌涼一さんの書かれた「フラワード」の読書感想文でした。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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