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おはようございます。どじょうです。今日も朝4時頃に起きてブログを書いています。
今回の記事は読書感想文です。本は読んでもOUTPUTしないと血肉にならないと色んな本に書いてありました。せっかくブログを書いているのです。本に書いてあることを自分の血肉にすることが、著者の方の望みでしょう。OUTPUTしてみたいと思います。
ある程度のネタバレが含まれること。あくまで個人の感想であること。このあたりはご容赦願います。
今回は百舌涼一さんの書かれた「ウンメイト」の読書感想文です。
- 選書の理由と簡単な要約
- 妙な親近感
- ゲーリーとナタリー、あとマスター
- まとめ
選書の理由と簡単な要約
小説読みたいブーム時にkindle unlimitedで「小説」で検索して出てきたものの中の一つです。
タイトルも意味わからなそうできっとこんな感じなんだろうな、という印象。あと帯に書いてある「泣ける話はもう飽きた」という一文から軽くサッと楽しめる内容なのかな、とも思いました。
基本的には重い話が好きですが、そればっかりでは疲れてしまいます。たまには少し違うものも読みたいな、そんな感じでダウンロードしました。
内容を簡単に要約すると「みんなが何かを探して見つけるお話」です。
妙な親近感
全体的に妙な親近感を覚えました。著者の方は私の知り合いで私の事を小説のネタにしているのかな?と思ったくらいです。
主人公はお腹が弱い男性。電車通勤中にも途中下車しちゃうくらい。通勤途中の駅のどの道を進めば最短でトイレにたどり着けるか把握しているくらいのレベルです。
私もそう。昔よりは随分よくなりましたが、以前は弱すぎて電車に乗るのは拷問のようでした。急行なんて怖くて乗れませんでしたので、いつでも降りられる各駅で時間をかけて移動していました。
共通項を感じる親近感。
小説の舞台に九段下駅が出てきます。九段下のトイレで話が始まると言っても過言ではないでしょう。
私以前九段下の会社で働いていたのです。なんならその会社で働いていた時が一番お腹弱かったんじゃないかな。毎日通っていた九段下の駅。そしてトイレ。
共通項を感じる親近感。
小説のヒロインはお酒を飲むと記憶を無くしてしまう体質です。でもお酒は好きでよく飲みに行きます。いきつけのバーなんてものすらあります。
そして私。お酒飲むと記憶無くします。ほぼ無くします。若かったころはそうでもなかったのですが、基本的には覚えていません。
共通項を感じる親近感。
なんなんでしょうこの感じ。読んでて「わかるわかる」どころか「オレの事か・・・?」と思って読んでました。
というか、世の中にはお腹が弱くて、お酒で記憶を無くして、九段下付近に生息しているニンゲンがたくさんいるのですかね?図鑑にニンゲンが載っているとして「特徴:お腹が弱い、お酒で記憶をなくす 主な生息地:九段下」とか書いてあるんですかね。
このあたりで「泣ける話はもう飽きた」かどうかはどうでも良くなってました。ただただ妙な親近感を感じながら読み進めることとなりました。
ゲーリーとナタリー、あとマスター
主人公はゲーリー、ヒロインはナタリーという名前なのですがこの2人のやり取りが読んでてとても気持ちいいです。
漫才のようにボケと突っ込みがしっかり成り立っている。それでいてたまにボケが確信をつく。そんなやり取りが最初から最後まで続きます。
特にナタリーのボケというか性格が気持ちいいですね。良い感じに振り切っている。このくらい、ある程度非常識なくらいの方が人生楽しいと思うんですよね。
非常識のまま、では「なんだコイツ」で終わってしまいますが、ナタリーは根がまともといいますか。友達でこんな人いたら楽しいなと思います。なんとなくリアルで会ったら「興味ないわ」と一蹴されそうですが。
ゲーリーの突っ込みも的確です。的確過ぎてやらかすこともあるくらい的確です。突っ込みはそれくらい的確でないと締まりませんからね。
このあたりも妙に親近感を感じるポイントですね。
バーのマスターもとてもいい味出しています。これ読んで将来バーのマスターになろうと思う人いるんじゃないでしょうか。
完璧なお客さま対応の教科書、みたいな感じの人です。私としては、バーのマスターにはなろうとは思いませんが、マスターのように人と接することが出来たらいいな、とは思いました。
まとめ
全体的にサクサクと読める楽しい内容となっております。個人的には妙な親近感も手伝って楽しさ倍増でした。
花言葉のようにカクテルにも「カクテル言葉」というのがあることを知らなかったです。作中でバーのマスターが教えてくれました。新たに知識も得られました。
ただ一つ悔やまれることがあります。映画「レオン」を観ていなかったことです。作中にはレオンを元ネタにした話が出てくるのですが、これがわからなかった。きっとレオンを見ていた方がより楽しめたと思います。
なのでご興味ある方は是非映画「レオン」を見てからお手に取って頂ければと思います。私より楽しめると思いますよ。
今回は百舌涼一さんの書かれた「ウンメイト」の読書感想文でした。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。